まとめと要約
この記事はYouTubeで配信している「建設業許可の裏技の正体を暴く!」の内容を文字起こししたものです。
許可取得が難しいと思われたにもかかわらず無事に許可が取得できたという話を耳にすると、裏技のような何か特別な手法があるにちがいないと感じる方も多いのではないでしょうか。建設業許可において、本当に裏技は存在するのでしょうか。これまでの経験を元に、私の考えをまとめました。

 

はじめに

今回お話しするテーマは「建設業許可の裏技の正体を暴く!」です。

裏技”って言葉、かっこいいですよね。

小学生の頃、ゲームの裏技を知ったときすごくワクワクしました。

この裏技ですが、インターネットで調べると、どうやら”建設業許可を取得すること”とも関係があるようです。

実際に許可が取れなくて困っている事業者さんから、

「知り合いから、裏技を使えば許可を取れると言われたんですが、そうなんですか!?」

というような相談を受けたことがあります。

私は建設業許可業務に従事してからたかだか5年程度ですが、断言できることがあります。

それは・・・

裏技なんてない!ってことです。
 
「じゃあこの記事のテーマの『建設業界の裏技の正体を暴く!』って成立してないじゃん!サムネ詐欺じゃん!」・・・と思われるかもしれません。
 
ちょっと待ってください。サムネ詐欺なんてしていません。笑

これから、巷で言われる建設業許可の裏技について「きっとこういうことじゃないか?」という私の考えをお話ししたいと思います。

許可を取りたいのであれば、知っておいて絶対に損はありません。

許可取得に必要なこと

まず大前提として、建設業許可を取得するためには、許可の要件を満たせていないといけません

言い換えると、許可の要件を満たせていなければ絶対に許可は取れないということです。

これを聞いて、「上田さん、なに当たり前のことを堂々とお話ししてんのよ?」そんな風に思われた方もいると思いますが・・・
 
でもここ、大事なんです

許可の要件を満たせていなければ許可は取れません

建設業者さんが許可が取れない理由

ではここから、許可を取りたい建設業者さんの目線で考えてみましょう。
 
建設業者さんが許可が取れない理由は、大きく2つに分けられます。

許可を取りたいのに許可を取れないケース

① 許可要件は満たせているが証明できないから
 
② そもそも許可要件を満たせていないから

 
①②は結果として許可が取れないことは共通しています。

ただ、この2つには違いがあります。

「① 許可要件は満たせているが証明できない」は書類があれば許可が取れるのですが、
 
もう一方の「② そもそも許可要件を満たせていない」は書類があっても許可が取れないということです。

②に該当する建設業者さんが許可を取るためにはまず、とにもかくにも許可要件を満たすことが必要です。

②に該当する建設業者さんに対し私たち行政書士が出来ることは、許可を取るためには現状で何が足りていないのかを伝えて、要件を満たすための具体的な手段・方法の説明をすることです。それしかありません。

これは裏技でもなんでもなく正攻法そのものです。

もし許可要件を満たせていないのに許可を取れる方法があるとすれば、それは虚偽や不当な方法でしかありません
 
ということは、

②の「許可要件を満たせていないから許可が取れない」というのは裏技とは関係なさそうですね。

許可要件を満たせていない場合、どうやっても許可は取れないからです。

であれば、

① 許可要件は満たせているが証明できない ⇒ 書類があれば許可が取れる

 
こっちが裏技に関係ありそうだと言えます。

そう考える2つの理由をこれからお話しします。

①「許可要件は満たせているが証明できない⇒書類があれば許可が取れる」について

①が裏技だと思われる理由【1】

建設業は、手引きに書いていない書類でも証明書類として認められるから

 
許可を取得するためには、許可要件をクリアしていることを書類で証明します。

一般的な証明書類は手引きで確認できます

ただ、これは、手引き以外の証明書類は一切認めていないという訳ではありません

手引きにない書類でも、合理的に証明書類として機能するものであれば証明書類として認められています。

つまり合理的に証明に使える書類をいかに適切に準備できるかによって、許可が取れる可能性が変わってくるということです。

ここ、超大事なんで、覚えといてくださいね。

①が裏技だと思われる理由【2】

行政書士によって、合理的な証明書類を集める執念が違うから

 
私がまだまだ未熟だということもありますが、この、証明書類に使える合理的な書類を集めることはなかなか大変なことだと思っています。

なぜなら、建設業者さんによって、許可取得のネックになっていることがそれぞれ違うからです。

まずはネックを特定してそのネックを払拭する証明書類を集めるのですが、それらの書類がどれほど保存され準備できるかは建設業者さんによってそれぞれ異なります。

そのため、一問一答的に「この書類があれば大丈夫だ!」と一般化できません

いやそりゃ私も出来ればスマートに、涼しい顔をして「この書類があれば大丈夫さ!」と言いたいですよ?

しかし、そんなに簡単に書類が特定出来ない時は、ご依頼者様の前で「もうコレどうしよう・・・」と思いっきり悩んでる姿を見せています。

つまりこのケースは、許可要件は満たせているけど証明が難しくて許可を取るのが大変ということです。
 
そういった場合に大事なことは、建設業者さんと行政書士の”許可を取るんだ!”という執念です。

可能性が完全にゼロになったと確信に近い状態になるまでトライする心構えが必要になります。

1回目で認められなくても2回目、3回目と書類を持っていけばトータルで合理的な証明書類として認められるかもしれません。

その結果として、一般的ではない方法で許可が取れたということに繋がっていくわけです。

ただ、これらの方法は全ての行政書士が当然にやっていることではありません。

それはネガティブな意味ではなく、行政書士事務所の運営方針として「1つの案件に何日もかけない」もしくは「1つの案件に何日もかけられない!」と判断する事務所は当然に存在するからです。

これは良し悪しではなく、そういう判断なんです。

あそこの行政書士事務所は手引きに書いていない書類で証明できないから能力が足りていない、ということではなく、

1回で申請受理されることが難しいのであれば依頼を受けない、という方針を掲げる事務所があっても不思議なことではありません。

特に、建設業がメイン業務でない行政書士からすれば、許可が取れないかもしれない案件に何日も時間をかけるのは経営判断としてはリスクだと言えるでしょう。

以上が、裏技だと思われる理由の2つ目になります。

2つの理由を以下にまとめます。 

①が裏技だと思われる2つの理由
【1】建設業は、手引きに書いていない書類でも証明書類として認められるから
 
【2】行政書士によって、合理的な証明書類を集める執念が違うから

 

建設業者さんに頼られる事務所とは

さて、ここで再度、建設業者さん目線で考えてみましょう。

建設業許可を取りたいとなった場合には、まずは組合からの紹介や近所の行政書士を探すと思います。

その行政書士が建設業をメイン業務にしておらず、許可要件は満たせているけど証明書類が一般的なものでは認められず、許可が取れなかったとします。

そんな、許可要件は満たせているけど証明が出来ずに困っている建設業者さんが次に頼る事務所はどこでしょうか?

それは、建設業をメイン業務にしている行政書士事務所です。

お問い合わせ内容に対して「許可要件を満たせているのであればなんとかなるんじゃないか?」と考え、ご依頼者さんに「こんな書類なら用意できますか?」と確認を繰り返し、
 
執念深く何回も書類を持って行った結果、無事証明書類として認められ、許可が取れたとしましょう。

ご依頼者さんからすれば、1回断られて諦めていたのに手引きに書いていない書類を使って許可が取れた!という印象になると思います。

裏技で許可が取れたんだ!」と思うのではないでしょうか。
 

建設業許可の裏技の正体

まとめます。

建設業許可の裏技の正体、それは建設業法をメイン業務とする行政書士がなんとかして許可を取ってやる!という執念です。

建設業者さんからすれば、許可が取れない理由が2種類あることは明確に区別できていません。

「うちは許可取れないって言われたけど取れたよ~、ある方法を使ってね~」といった、背景を無視した結果論だけが流布されて、
 
「どんな人でも許可が取れる方法がある」という誤った概念が”裏技”というキャッチーな言葉で表現されるようになったのではないでしょうか。

まとめ

お疲れさまでした!

「建設業許可の裏技の正体を暴く!」というテーマでお話ししました。

裏技って言葉、なんだか魅力的ですよね。

実際に、過去に相談頂いた方からも「裏技で取れるって聞いたんですけど何かありませんか?」と言われたことがあります。

私は、「裏技はないけど、一般的ではない方法で許可を取ったことはある」という感じで回答しました。

私も含めて、巷で言われる裏技で許可を取得した経験のある行政書士からすれば「それは裏技ではなく正攻法だけどね」という自負を持っているはずです。

建設業法上の趣旨と適合するように別ルートで証明しただけという感覚ではないでしょうか。

以上が、私が考える裏技の正体です。

あくまでも私の仮説である点についてはご了承ください。

この”裏技”で許可を取得してくれる行政書士の探し方

最後に、建設業者さんでここまで記事を読んでいただいた方向けに、この記事で話をした裏技で許可を取得してくれる行政書士の探し方をお伝えします。

これは簡単です。

お問い合わせをした際に根掘り葉掘り質問してくれる行政書士です。

なんとか許可は取ってやる!という執念があり、一定程度の知識があるのであれば早々に「無理だ」と判断する可能性は低いでしょう。

こちらもご参考までに。