建設業許可制度をこれから調べる人向けの記事はこちら!
建設業の許可の概要を超初心者向けにまとめています。 初めて許可を取得する方はぜひ一度ご覧ください。

とび工事

この記事の結論と要約
工事業種の一種であるとび・土工・コンクリート工事業の専任技術者要件をまとめています。以下とび工事と書きます。とび工事は非常に多くの工事が該当します。分類出来ない工事はとび工事だと言っても過言ではないです。その分、専任技術者要件に認められる国家資格はバラエティーに富んでいます。解体工事についても言及しています。

建設業許可の工事の種類は全部で29種類あります。

それぞれ専任技術者になるための細かい条件があり、必要な資格や経験等も異なります。

実務経験で専任技術者になる場合、あなたがとび土工工事業の工事に該当する工事だと思って施工していても、建設業法の取扱いでは違うこともありえます。

この記事を読むことでとび・土工工事業の専任技術者になるための要件、実務経験としてカウント出来る工事、資格、学科を知ることが出来ます

とび・土工工事業の専任技術者になるための要件の概要

営業所ごとに常勤の専任技術者がいることが許可の要件になります。

専任技術者は常勤かつ技術的な要件を満たす必要があります。

技術的な要件は次のいずれかに該当することです。

◆専任技術者になるための要件


・該当する業種の資格を持っている

・該当する工事の実務経験が常勤で10年以上

・指定学科卒業後+一定以上の実務経験

とび工事の許可を受ける場合はどうなるでしょう。

とび土工コンクリート工事業の専任技術者の資格

一般と特定で異なります。

一般と特定の違いについてはこちらの『一般建設業と特定建設業の許可の違い。どっちをとればいい?』をご覧ください。

とび土工コンクリート工事業の一般建設業の場合

一般建設業の資格要件は次の通りです。

◆とび土工の一般建設業の資格


・2級建設機械施工技士

・2級土木施工管理技士(種別:土木)

・2級土木施工管理技士(種別:薬液注入)

・2級建築施工管理技士(種別:躯体)

・技能検定の職種「型枠施工」の合格者(※)

・技能検定の職種「とび・土工・コンクリート圧送施工」の合格者(※)

・技能検定の職種「ウェルポイント施工」の合格者(※)

・地すべり防止工事試験に合格して国土交通大臣の登録を受けたもの+実務経験1年以上

*技能検定の等級区分が2級の者は、合格後3年以上の実務経験が必要。

ウェルポイント施工の実務経験は土工工事の経験のみです。

とび土工コンクリート工事業の特定建設業の場合

特定建設業の資格要件は次の通りです。

◆とび土工の特定建設業の資格


・1級建設機械施工技士

・1級土木施工管理技士

・1級建築施工管理技士

・技術士法の建設部門「鋼構造及びコンクリート」を選択科目で合格

・技術士法の総合技術管理部門「建設(鋼構造及びコンクリート)」を選択科目で合格

・技術士法の農業部門「農業土木」を選択科目で合格

・技術士法の総合技術管理部門「機械(流体工学又は熱工学)」を選択科目で合格

・技術士法の水産部門「水産土木」を選択科目で合格

・技術士法の総合技術管理部門「水産(水産土木)」を選択科目で合格

・技術士法の森林部門「森林土木」を選択科目で合格

・技術士法の総合技術管理部門「森林(森林土木)」を選択科目で合格

特定建設業の専任技術者の資格は以上です。

とび・土工工事業に該当する工事

とび・土工工事業に該当する工事は多岐にわたります。

どの業種に該当するか分からない場合はとび土工だと言われいているくらいです。

とび工事は大きく分けて5種類に分けられます。

◆とび土工コンクリート工事に該当する5種類の工事


①足場の組み立て、機械器具・建設資材等の重量物の運搬配置、鉄骨などの組み立て、工作物の解体などを行う工事

②くいうち、くい抜き及び場所うち食いを行う工事

③土砂などの掘削、盛り上げ、締固め等を行う工事

④コンクリートにより工作物を築造する工事

⑤その他基礎的ないしは準備的工事

実務経験のみで専任技術者になるには10年以上の実務経験が必要です。

該当する工事を10年以上常勤で施工した経験を発注書や契約書などで証明します

該当する工事の例示

上記の①~④に該当する工事の例示を書きます。

①に該当する工事名の例

・とび工事

・ひき工事

・足場など仮設工事

・重量物の揚重運搬工事

・鉄骨組み立て工事

・コンクリートブロック据え付け工事

・工作物解体工事

 

②に該当する工事名の例

・くい工事

・くい抜き工事

・場所打ちぐい工事

 

③に該当する工事名の例

・土工事・掘削工事

・値切り工事

・発破工事

・盛土工事

 

④に該当する工事名の例

・コンクリート工事

・コンクリート打設工事

・コンクリート圧送工事

・プレストレストコンクリート工事

 

⑤に該当する工事

・泥沼処理工事

・コア工事

・地すべり防止工事

・地盤改良工事

・ボーリングクラウト工事

・土留め工事

・仮締切り工事

・吹付け工事

・法面保護工事

・道路付属物設置工事

・屋外広告物設置工事

・捨石工事

・外堀工事

・はつり工事

・切断穿孔工事(せつだんせんこうこうじ)

・アンカー工事

・あと施工アンカー工事

・潜水工事

工事名は以上です。

この工事名を施工した経験は原則は実務経験として計算出来ます。

とび土工工事業に該当する学科

特定の学科を卒業していれば実務経験が短くても専任技術者の要件を満たせることが出来ます。

・大学または高専卒業であれば卒業後3年以上の該当する工事の実務経験

・高等学校の指定学科であれば5年以上の該当する工事の実務経験

※ 専門学校は含まれません。

とび土工コンクリート工事業で認められる代表的な学科

指定学科は土木工学または建築学に関する学科が対象になります。

◆とび土工工事に該当する指定学科


・開発科

・海洋科

・環境科

・建設科(電気・電子科)

・建築計画科

・森林土木科

・造園科

・地質科

・農業開発科

・住居科

などが挙げられます。

これはほんの一例で類似した名前の学科であれば該当する可能性もあります。上記の言葉が含まれる学科であれば指定学科に該当する可能性が高いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ボリュームがあり、資格や工事の多様性に驚いたのではないでしょうか。

とび・土工工事業の許可を取得しようとする人への注意点は解体工事を施工する場合です。

今までは解体工事はとび土工コンクリート工事の許可で出来ましたが平成28年6月以降は許可制にかわります。解体工事が新設されます。

それに合わせて経過措置がとられます。詳しくはこちらの『新設する解体工事許可の技術者資格の要件と経過措置』をご覧ください。

とび・土工工事は許可業者の全体の30%程を占める業種です。工事の種類が多いのでもしかしたらで許可を取れる場合があります。

分からないことがあればご相談ください。

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当サイト監修

行政書士として建設業許可を中心に年間100件の相談を受ける。

特に建設業許可の申請手続きは開業から一貫して取り組み許可取得後のコンサルタントまで幅広く活動。

上田貴俊行政書士事務所

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